次世代マーケティングリーダーを目指して「IGC Jam」開催報告

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次世代マーケティングリーダーを目指して「IGC Jam」開催報告

オフサイト型ネットワーキング付き勉強会「IGC Jam」

「IGC Jam」は、大手企業の中で実務に関わるB2Bマーケターの育成を目的とした、オフサイト型の勉強会&ネットワーキングイベントです。

B2Bマーケティングの実務を成果につなげるためのワークショップ型の勉強会と同じ立場のマーケター同士のネットワーキングを通して、すぐに実務で活用できる「学び」と「刺激」を得る場を提供します。
次世代マーケティングリーダーを目指す実務担当者に必須の知識を、講義とワークショップ、つまりインプットとアウトプットを通じて身に着けられるように設計しました。

その第一回目を、2025年1月16日(木)に都内の会議室で開催。今回はその講義とワークショップの模様をシンフォニーマーケティングのスペシャリストからご紹介します。

売上の方程式から、マーケ由来のMQL目標数を導き出す

1月開催の「IGC Jam」の勉強会のテーマは、売上目標の達成に必要なMQL(Marketing Qualified Leads)数を設計する「目標数値設計」です。まず、デマンドジェネレーションの基本概念を学び、売上の方程式とマーケティングラインを使って、目標数値をどのように設計するかについて講義によりインプットしました。

講義の様子

メインは、ワークショップです。受講者は、ケースを読み解き、電卓をたたきながら、実際に手を動かして売上の方程式を整理し、MQL、SAL(Sales Accepted Lead)数を導き出してみます。個人ワークが終わったら、その結果をグループで討議し、設定した目標に対して、マーケティングプランを協議。その結果を各グループの代表がプレゼンテーションしました。発表に対しては、スペシャリストからのフィードバックもします。今回は、当社代表の庭山からの辛口コメントも・・・

こうして受講者たちは、他社のマーケターと意見交換を行いながら、実践的なスキルを磨いていきました。

個人ワークの様子

今回、IGC Jamに参加いただいた方々から、このようなコメントをいただきました。

“数字設計は初めてのことが多かったので、非常に多くの学びがありました”
“自社でやっていない施策を知ることができました”
“方程式で明確にやり方を教えていただいたので、すぐ実践しようと思います”
“MQLを創出するためのアイデアを各社に聞けて参考になりました”
“とても学びとなる機会でした。社内でもワークショップをやってみたいと思います”

その他、「目標のMQL数でよいか計算し直したい」「帰ったら、すぐに試してみる」といった、すぐに実践につないでいただけそうな感想も多くいただきました。

IGC Jamは今後もこのような勉強会を通じて、次世代のリーダー育成を支援していきたいと考えています。

フィードバックの様子

B2Bマーケター同士のネットワークで感じることの大切さ

IGC Jam は、IGCサービス利用企業の方にご利用いただける教育プログラムです。
同規模・異業種でマーケティング実務に関わる方々とグループワークし、ネットワーキングをすることは、自社内だけでは経験することができない、新しい発見や気付きがあります。

最初はとても緊張していた参加者の方々も勉強会後に開催された懇親会では、リラックスした様子で会話をしていました。マーケターの感性を磨くためには他者との繋がりが重要です。オンラインコミュニケーションが主流になりましたが、対面で直接話すことで感じることも多く、大切だと考えます。

IGC Jam を開催して 代表 庭山 一郎より

2010年以降にマーケティングの世界に入った人にとっては、インターネットが圧倒的なカバー率を持つメディアでした。デジタルマーケティングやその略称である ” デジマ ” がマーケティングの全てだと考えても不思議はありません。これはマーケティングの入り口を拡げ、多くの人がマーケティングの世界に入ってくれたという恩恵もありましたが、逆にインターネット上のコンバージョンしか考えない人や企業も増やしてしまいました。

オープン率、クリック率、閲覧率、登録率、直帰率、・・・デジタルマーケティングの世界には多くのコンバージョン率があります。これらを指標としてマーケティングを設計し、実施するのは悪いことではありませんが、これは “ 中の話 “ です。
その外には「円」「ドル」「人」「社」という実数で語るべき世界が広がっています。
B2Bマーケティングは閉じた世界では成立しません。ものづくり、セールス、カスタマーサクセス、販売代理店などの人々との連繋(Alignment)で勝敗が決まる時代です。

このIGC Jamでは実数で、逆引きで、マーケティングを設計し、実施し、検証することを学びます。これが今のB2Bマーケティングの現場で求められているからです。
今回は、参加者の皆さんが熱心にワークショプに取り組んでいたのが印象的でした。この人たちがレベニューエンジンとなってそれぞれの企業のマーケティングが進化することを期待しています。

IGC Jamの様子