B2Bマーケティングのグローバルスタンダードを体感できるカンファレンスIGC Harmonics 2026が
8月4日、5日の2日間、ホテル椿山荘東京で開催されました。今回で4回目の開催となり、47社130名のB2Bエンタープライズ企業のマーケティングリーダーが参加し特別な時間を共有することができました。
開催から約3ヵ月。今年のカンファレスを振り返ります。
【DAY1】社内で戦うB2Bマーケターが、失敗から導いた成果を共有しお互いに学び合う1日
3社のケーススタディセッション
Day1のケーススタディセッションでは、日本電気様、クボタ様、アルプスアルパイン様の3社が登壇し、B2Bマーケティング変革の実践を共有しました。広告宣伝中心から統合型マーケ組織へ移行し、プロセス標準化やデータ/IT基盤整備を進めた取り組み、海外拡販に向けた代理店連携・デマンドセンター・Key Account Managementによる案件創出の仕組み化、そして全社マーケ組織の立ち上げからデマンドジェネレーション/ABM推進基盤を築くための社内連携など、戦略・組織・データを結び付けて成長エンジンをつくる要点が示されました。

ケーススタディセッション
日本電気株式会社 帯刀様
2つのインタラクティブセッション
前後半に分けて実施したインタラクティブセッション。前半は「成長エンジンとしてのマーケティング」をテーマにパネルディスカッションを実施。パネラーに株式会社セゾンテクノロジー 野間様、TDK株式会社 石川様を迎え、経営層を巻き込むための視点、営業との情報共有や共同での計画づくり、さらにAI活用と人の工夫をどう組織で評価するかについて意見が交わされました。
後半は、ケーススタディセッションにもご登壇いただいたアルプスアルパイン株式会社 上野様、株式会社クボタ 荒井様を迎え、営業からの信頼獲得やKPI・評価など実務的な議論に加え、組織立上げに必要な人材として、泥臭い取り組みを楽しみ、答えのない問いに前向きに向き合う姿勢の重要性が共有されました。

インタラクティブパネルディスカッション
株式会社セゾンテクノロジー 野間様、TDK株式会社 石川様

インタラクティブパネルディスカッション
アルプスアルパイン株式会社 上野様、株式会社クボタ 荒井様
ディープラウンドテーブル(招待制)
インタラクティブセッションと並行し、サブ会場ではエグゼクティブ向けの招待制ディープダイブラウンドテーブルを開催いたしました。少人数で深い対話を行う、特別な交流の場となりました。

【Day2】グローバルから学ぶ、成果を出すためのマーケティング
今年も2名のB2Bマーケティングのトップランナーが登壇しました。
昨年のIGC Harmonics 2025で日本初来日し、多くの反響を受け2年連続での登壇となったKerry。Keynoteセッション「バイインググループに響くマーケティング設計」では、B2Bの購買行動が個人ではなく複数の関係者による合意形成で進むことを前提に、バイインググループを捉えたマーケティング設計の重要性について共有いただきました。
Playbookセッションでは、買い手主導で進むB2Bの購買プロセスに対し、マーケティングがどのように関与すべきかを具体的に共有いただきました。バイインググループの合意形成を支援するための情報設計、早期段階でショートリストに入るためのブランドづくり、カテゴリーの成熟度に応じて優先すべきマーケティングの役割など、実践に落とし込むための視点をお話しいただきました。

Keynoteセッション Kerry氏
B2Bマーケティング&セールスの世界的オピニオンリーダーであり、Heinz Marketing の代表を務めるMatt は、日本初登壇となりました。20年以上にわたり、売上に直結するセールス&マーケティングエンジンの構築を支援してきた同氏から、マーケティング、セールス、プロダクトのアラインメントが形式的な取り組みにとどまり、成果につながらない要因についてお話しいただきました。
Playbookセッションでは、B2Bにおける持続的なピアコミュニティのつくり方について共有いただきました。AIにより一般的なコンテンツの価値が下がる中、買い手にとっては同じ立場の人からの具体的な声が重要になると指摘。信頼を生むコミュニティ設計や継続的な運営、短期施策ではなく、長期的な競争優位につながる取り組みとしての位置づけについてお話しいただきました。

Keynoteセッション Matt氏
Kerry、Matt、庭山によるパネルディスカッションは、北米B2Bマーケティングの視点から、AI時代にB2B企業が成果を出すために必要なテーマを取り上げ、実践的な議論を行いました。
【ディスカッションテーマ】
- マーケティング戦略の策定責任と見直しの頻度
- 複数事業・複数ソリューションを持つ企業での戦略設計
- 北米B2Bマーケティングチームの構成
- マーケティング活動におけるKPIの変化と、ABMに適したKPI
- リアルタイム化するマーケティングにおけるナーチャリングや北米でのBDRの役割

2日間を通して行うネットワーキング
本カンファレンスの大きな目的のひとつが、参加者同士の「出会い」です。椿山荘の美味しい食事を食べながら、2日間を通して、ネットワーキングを行いました。国内外の登壇者への質問、各社の取り組みの共有、社内での連携に関する失敗・成功事例など、同業・異業種を問わず、“B2Bマーケティング”という共通テーマのもとで交流が生まれました。初めて参加する方は、少し戸惑いながらのネットワーキングとなりましたが、すぐに慣れて、多くの企業の方との会話がいたるところで繰り広げられていました。


IGC Award表彰式&受賞プレゼンテーション
IGCサービスの「学び」には、次世代のマーケティングリーダーを育成するためのプログラムが複数あり、積極的に活用いただいています。IGC Awardは、現場のマーケターの日々の奮闘に光を当て、次のステップを目指していただくためのプログラムです。そのため、“Revenue Driver”であるマーケターの中から、短期間で目覚ましい進化を遂げた“The Best Revenue Driver”を顕彰します。今年は、Marketing Campaign部門で日本電気株式会社 渡邊様、Demand Generation部門で双日テックイノベーション株式会社 斉藤様が受賞されました。

Marketing Campaign部門受賞 日本電気株式会社 渡邊様
Demand Generation部門受賞 双日テックイノベーション株式会社 斉藤様
Keynoteセッション
Day1の締めくくりに、当社代表の庭山がKeynoteセッションに登壇。購買行動が大きく変化し、従来のリード獲得中心のマーケティングだけでは成果につながりにくくなる中で、日本企業が顧客の興味・関心や購買シグナルを捉え、選ばれる存在となるためのSignal Based MarketingやPreference Marketingの重要性を解説。あわせて、当社の新たな方向性についても紹介しました。

IGC Harmonics 2026参加者の声
- 「他社の事例を多数学ぶことができましたので、ぜひ社内に持ち帰り共有し、落とし込んでいきたいです。自社の何歩も先にいらっしゃる方々に触れ、勇気づけられました。」 (製造業)
- 「グローバルな考え方、取り組むべき施策の方針が非常に参考になりました。AI時代であっても顧客体験に勝るものはなく、良質なコンテンツを提供していきたいと思いました。」 (IT)
- 「B2Bマーケの世界標準、トレンド、AIがもたらす変化などマーケティングでできること、やるべきことの多さを実感しました。」 (製造業)
- 「各社様のマーケティングで苦労してきた末の現在地というものを知ることができ、目指すビジョンとして具体的なものを見せていただきました。引き続き活動の燃料にさせていただこうと思います。」 (IT)
- 「Webでセミナーを受講することが多いですが、リアル開催で、様々な会社、ポジション、悩みを持った方々と、本音で会話することができ、大変ありがたく感じた。」 (製造業)
- 「ラウンドテーブルやネットワーキングで、背景の異なる様々なB2Bマーケターの皆様と深い情報交換ができて、大変有意義な時間でした。素晴らしい交流かつ学びの場をありがとうございました。」 (IT)
などの本当にありがたい感想やコメントをいただきました。
この2日間の学びを、皆様の企業内での共有をぜひお願いいたします。そのうえで、マーケティングが成果につながるために活用いただければと思います。そして、社内で一緒に戦う仲間をつくるために、このIGC Harmonicsを活用いただければ幸いです。