まるで病院ですね

戦略 組織・ナレッジ Column
まるで病院ですね

昔からのクライアントと、シンフォニーマーケティングの最近のサービスメニューの話をしていた時に、「まるでB2Bマーケティングの総合病院ですね」と言っていただきました。実はこれはまさに私たちが目指していたことなので、とても嬉しかったのです。

2024年現在、日本のエンタープライズB2B企業でマーケティングに感心がない、マーケティングに取り組む必要がないという企業はもう存在しないか、極めてレアだと思っています。そしてこの10年で大なり小なり様々な方法でマーケティングに取り組んでいます。組織を作り、SFA/CRMやMAなどのツールを導入し、展示会、セミナー、SEO、インサイドセールスなどの活動を行っています。

そういう意味では10年前とはまったく違います。しかし、未だ越えなければいけない課題が残っています。それはマーケティング活動が売上に貢献していない、または貢献しているかどうか判らない、という問題です。

これは以下に大別されています。

  1. 必要な要素は揃っているが繋がっていないので成果が可視化できない
  2. 必要な要素がいくつか揃っていないので成果が出ない
  3. 必要な要素がまったく不足しているので早急に補強しないと成果は出ない

そこで、これを診断するサービスをリリースしました。人間で言えば健康診断です。血液検査、尿検査、レントゲン、心電図などで、半日程度で完了する検査をイメージしてみてください。

例えば、マーケティング部門が存在して、MAやSFA/CRMも導入されていて、メール配信もせっせとしているが、セールスパイプラインの中でマーケティング由来の案件が何件あるか判らない、というのは「1.」になります。そしてこういう企業はすでに複数年にわたってマーケティングに投資をしているので、今ROIでレポートすると最悪の投資回収率になり「MOP:マーケティングオーガナイジングパラドックス」になる可能性が高いのです。

MOPとは、マーケティングに取り組んだ企業が3~6年以内にぶつかる壁です。マーケティングに本腰を入れ、組織を創り人員を配置し、必要な様々なツールを導入するなどの投資を行っても、すぐに売上に貢献できることはありません。製造業でいえばインフラにあたるからです。インフラは投資が先行し、その回収はずっと先です。

しかしながら、マーケティングになるといきなり利益を期待されます。ナレッジもデータの質や量、コンテンツも不足している状況で、ある日突然「ROIでレポートを出しなさい」と言われ、散々な評価になってしまうのです。

また、MAが導入されていて、リードデータも十分に保有しているが、名寄せのルールや手順が決まっておらず、重複や歯抜けが多くてスコア機能が使えていない、というのは「2.」になります。これだと営業にトスしている案件の精度が悪いので、営業部門との関係が悪化する懸念があります。

こうした診断の結果、異常が見つかれば再検査、さらに精密検査を行い、病気が判明したら治療方針を策定し、合意が得られれば治療を開始します。場合によっては外科手術が必要な場合もあります。 そして検査結果が良好ならリハビリを経て、完治となります。

このプロセスをB2Bマーケティングのサービスに織り込んでいるのです。ですから、自分は完全に健康体(マーケティング活動が売上に貢献し、ROIで見ても評価されている状態)であれば診断を受ける必要はないでしょう。しかし、もしそうでないのならシンフォニーマーケティングのB2Bマーケティング診断を受診することをお薦めします。

なぜならば、健康なマーケティングしか売上に貢献できないからです。

マーケティング診断