今年のエントリー数が昨年と比べて約2倍と盛り上がりを見せたIGC Awardについてその成り立ちや今年の授賞式の様子などを今回のTop Runnersでレポートします。
IGC Awardとは
『“Revenue Driver”であるマーケターの中から、短期間で目覚ましい進化を遂げた“The Best Revenue Driver”を顕彰します』
これはシンフォニーマーケティングが主催する、IGC Awardの定義です。
昨今のB2Bマーケティングにおいて、マーケティング部門は単なるコストセンターから脱却し、企業の売上に直接貢献する“Revenue Engine”への変革が強く求められています。多くの企業でマーケティング部の収益貢献への期待が高まる中、マーケターは “Revenue Driver”として、持続的な収益創出の原動力となることが必須となりました。
このような時代背景において、短期間で目覚ましい進化を遂げた“The Best Revenue Driver”を顕彰する本IGC Awardは、極めて重要な意義を持ちます。なぜなら、収益に直結する成果を上げたマーケターの功績を称えることで、業界全体のマーケティング変革を加速させ、より多くの企業がマーケティングを収益創出の中核として位置づける契機となるからです。
IGC Awardエントリーの内容はどのように審査されるか
皆さまからエントリーいただいた内容は、IGC Awardの定義に則した“Revenue Driver”としての成果に対する評価を行います。最終審査では、実際にオンラインにてプレゼンテーションを行っていただきます。審査員は、代表庭山や副社長の丸山などが担当。プレゼンテーションや実施内容に対するQ&Aを通じて得られた情報から下記の5つの項目について審査を行います。
【審査のポイント】
- 取組前と取組後の違い
- 社内評価 (上司もしくは他部門からの評価)
- 定量的な成果
- 他部門とのコラボレーションポイント
- マーケティング施策実施/改善時の工夫ポイント
こうして、各部門の受賞者が決まります。
2025年の受賞企業と、“The Best Revenue Driver”は、以下2名です。
- Structure部門:NECソリューションイノベータ株式会社 三重野様
- Demand Generation部門:株式会社日本触媒 杉浦様
表彰式&受賞プレゼンテーションはIGC Harmonicsの中で
“The Best Revenue Driver”の表彰式並びに受賞プレゼンテーションは、「IGC Harmonics」の、Day1のオープニング前に執り行われました。受賞プレゼンテーションが行われ、続いてトロフィーの授与、上司からの賞賛のコメントが続きます。
最初のプレゼンテーションはStructure部門を受賞したNECソリューションイノベータ株式会社の三重野様です。タイトルは「ターゲットリード獲得効率2.6倍に向上させたGTM戦略プロセス構築」。課題であったマーケティングプロセスについて、選択と集中やプロセスの刷新などを自ら関連部署に出向いて先導し、成果を上げられました。
NECソリューションイノベータ株式会社 三重野 隆史 氏
つづいては、Demand Generation部門を受賞された、株式会社日本触媒 杉浦様です。タイトルは「SALが2.4倍!顧客の声をヒントに進化したメルマガ施策」。マーケターの悩みの種であるMQLからSALの低さを改善するために、杉浦様もものづくり部門や営業部門を駆けずり回った奮闘ぶりがとても印象的でした。
株式会社日本触媒 杉浦 由理 氏
今回受賞された2社に共通している点は、営業など他部署とのアラインメントの強化です。マーケティング部門単体ではなかなか良い成果につなげられないものです。関係部署間での日々のコミュニケーション、情報の共有を率先するマーケターがRevenue Driverとして機能している企業は、やはり強いなという印象を強く受けました。
IGC Awardの開催に寄せて(弊社代表庭山のコメント)
ともすれば社内で光が当たらないB2B企業のマーケターの努力やアイデアに光を当てたい、そんな想いからIGC Awardを始めました。
IGCで学び続け、努力と実践を重ねている人々は、日本のB2Bマーケティングの先駆者であり、トップランナーであり、社内においては開拓者であるはずです。
理解されない辛さや、理不尽な評価、社内での孤立感などを乗り越えて企業の未来を創る人たちです。
IGC Awardはそんな人々の工夫やアイデア、そして実績に光を当て、顕彰し、そして多くの苦戦している人々の刺激と希望にしたいと考えています。
左から 三重野 隆史 氏、杉浦 由理 氏、庭山 一郎
表彰式&受賞プレゼンテーションをご覧いただいた方々からのご感想
- IGC Awardというのを初めて知り、そのレベルの高さに驚いています。まずはちゃんと数値化して、評価し次に生かす。こういう地道な努力が大切なんですね。見習います (メーカー)
- 若いマーケティングリーダーが率先、奮闘している姿に、今年も大変感動しました。将来が楽しみでなりません (外資系製造業)
- 大変刺激を受けました。来年はうちのチームもエントリーしたいです (ITベンダー)
いかがでしたでしょうか。IGC Awardは、来年も開催する予定です。
ご興味を持っていただいた上司の方はぜひ部下の方々にエントリーをお勧めしてください。リーダー、ご担当者の皆さまは来年に向けて、日々のマーケ活動をぜひ振り返ってみてください。マーケティング活動のゴールや成果を振り返り、改善に向けて取り組み始めてみてください。
弊社では、そういったマーケ活動を顕彰し、共有し、B2Bマーケティングで日本が元気になることを支援します。 IGC Awardのエントリーを、来年またお待ちしています。
(来年度のIGC Awardのエントリーが開始されましたら弊社ホームページ他でご案内を差し上げます)