B2BMX 2024に参加して

グローバル
B2BMX 2024に参加して

北米で開催される代表的なB2Bマーケティングカンファレンス B2BMXとは

パブリッシャーであるDemandGenReportが、主催するBtoB Marketing Exchangeは、毎年2月に開催される3日間のB2Bマーケタ―のための有料カンファレンスです。
今年も昨年同様、アリゾナ州のスコッツデールのリゾートホテルでの開催でした。
ベンダー主催のものとは違い、B2Bマーケターのためのワークショップ、キーノートセッション、ケーススタディなど80以上のコンテンツが用意され、活発なネットワーキングが行われます。主な参加者は北米を中心としたB2B企業のマーケティングマネージャ以上です。

B2BMXの様子

2023年はAI祭り、2024年は・・・

コロナ後に開催された昨年のB2BMX2023は、AIの進化によりマーケターは仕事が奪われるのか、マーケティングの仕事がどう変化するのか、など、まさに“AI祭り”という感じでした。
今年は、斬新なAIの話はなく、AIについては、各スピーカーがマーケティングの中で、より実践的に使うための考え方や事例が中心という印象でした。AIの活用事例の多くは、“コンテンツ”への活用で、より効果を出すためのコンテンツにAI活用が検討され、検証され始めている印象でした。
北米の不安定な経済状況下で、B2Bマーケティングを取り巻く環境が大きく変化していることを肌で感じる3日間でした。

ABMはより実用的で実践的に

B2Bマーケティングの中心となったABMは、テクノロジーの話はほぼなく、営業との連携や実践的な事例の紹介、実用的なフレームワークの紹介が中心となり、各社がそれぞれのビジネスにあわせて、One to One, One to Few, One to many でABM戦略をどう実践し、どのような成果がでたのかが具体的な数字とともに紹介されていました。
顧客の購買体験の変化から、アカウントベースでのGTMへの移行の必要性についての洞察が紹介され、ABMはキャンペーンではないから短期的な成果を求めてはいけないとうメッセージから、ABMは実践することが難しいという印象を受けました。

印象的なキーワードは“Buying Signal”

セッションの中で印象的に使われたキーワードの1つが、“Buying Signal”です。マーケターに求められる成果がより購買に影響を与えるものでなければならないことを物語るキーワードです。とにかく、変化が激しいことを感じた3日間でした。