学んでも活用されないフレームワークたち
「STP」「ホールプロダクト」「Demand Waterfall」・・・世の中には数多くのマーケティングフレームワークがあります。でも、フレームワークは知っているが、実務で活用できていないという方も多いのではないでしょうか。
フレームワークとは、マーケティングに限らずビジネスシーンにおいて、思考の整理やその共有をする際に活用されます。ところが、学んだはずのこのフレームワークが実務に活用できてないという声をよく聞きます。原因はどこにあるのでしょうか?その一つが「フレームワークを学ぶ際に、インプットのみで実施している」ということがあげられます。近年、E-Learningでの学習が普及していますが、「実務での活用」に至っていない場合は、このことが原因であることが多いです。
フレームワークを学ぶ手段として、本やインターネット、SNS等があげられます。ところが、自分が関連する事業や製品・サービスをインプットしたフレームワークに落とし込んでアウトプットすることまで実施できていないのが実態です。
実務で活用するための学び方とは
フレームワークを学び、実務で活用するためのポイントとしては、「フレームワークを学ぶ」→「インプットした内容を自分が関連する事業や製品・サービスに落とし込んでアウトプットする」→「同じフレームワークを学んだ人と共に各自のアウトプットを持ち寄って議論をする」→「その議論内容をまとめる」という手順で進め、学習内容の定着化を推進することです。
(ちなみに、シンフォニーマーケティングが提供しているBasic研修はこの思想で設計されています。)
また、フレームワークを日常的に活用する仕組み化までできると、そのフレームワークが社内の「共通言語」となり、日常の会話や会議の質を一段階上げることが期待できます。
マーケティングの成果を最大化するためには、マーケティングフレームワークを実務担当者だけでなく、マネジメント層やセールス、製品・サービス開発担当たちとの共通言語として会話できる状態にすることが必要不可欠です。個人で学ぶことも大事ですが、”成果に繋げる”という観点では、共通言語化は避けては通れません。
今後、マーケティングのフレームワークを学ぶ機会がある際には、是非、インプットのみではなく、”アウトプット”にまで視点を広げて、学習方法の設計や社内の共通言語化に取り組んでみるのはいかがでしょうか。