MA担当者に向いてる人はどんな人?
マーケティングオーケストレーションの中で今重要な役割を持つMA (Marketing Automation)担当者。シンフォニーのMAチームも含めて、どのようなタイプがこの役割に向いているのか、スペシャリストに聞いてみました。
やりたいことを実現するための創意工夫と検証のバランス
マーケティングの企画をするとそのマーケティング施策を実現するために、MA担当者は、まず実現方法を検討します。MAツールは、多機能なものが多いので、やりたいことを実現できる方法が1つしかないことの方が少なく、いくつかのやり方の中から最適な方法を見つけなければなりません。
今はほとんどの企業のMAがCRMを中心に、何かしらのシステムとシステム連携してるケースが多いです。大切な顧客情報を扱うので、自分が導きだした実現方法を安全に実現できるのか、顧客データが間違ったデータで上書きされないのか、など、検証するという慎重さが求められる仕事です。
チームワークとコミュニケーション
実際のオーケストラと照らし合わせてみても、マーケティングオーケストレーションもやはり一定以上の人数で構成されるチームです。自分と同じ役割(楽器)のメンバーとのコミュニケーションはもちろん、他の役割をもつ人たちとのコミュニケーションを積極的に取ることが求められる仕事です。もくもくと自分の作業をこなすだけでは、なかなか良いハーモニーにはなりません。
こんな担当者だとよいハーモニーが乱れてしまう・・・
では、こんなMA担当者だとうまくいかない、典型的なパターンを聞いてみました。
MAシステムにこだわりすぎる人
やりたいことを何でもMAで実現しようとしてしまうパターンは、行き詰るケースが多いようです。MAや他のシステムを自動連携してシームレスに繋げることは、一見、良さそうに聞こえますが、システム連携やMAツールで実現することに拘りすぎて、本来MAが苦手とすることまでやらせてしまうと必ずどこかでその歪が出ます。
MA担当には、実現したいことを最適な方法で実現するという俯瞰的な視点が必要で、実現する方法は、MAに限らないという考えを持つことが必要です。あるお客様では、妥協できずに開発を重ねてしまって、システム担当者をマーケティングチームに招聘しないとマーケティングキャンペーンができない・・というケースに遭遇したこともあります。
実は望ましいのはMAというシステムの操作よりも、中のデータを大切にする人
MAにはコミュニケーションツールというよく知られた機能もありますが、大事なもうひとつの役割は個人のデータを1つのデータベースに集約する機能です。セグメント配信やスコアリングに利用する項目をどのように持たせるか、またその項目内のデータを整理整頓することでよりデータの解像度を上げていく、そんな業務を好きな人が求められるのです。
ツールの操作が好きな人は飽きてしまう傾向があるのに対して、データが好きな人はあまり飽きることがありません。MA担当者もやはり、マーケティングの目的を理解して、コミュニケーションをとれることが重要となります。