マーケティングチームの適性人数とは?

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マーケティングチームの適性人数とは?

「うちの会社は、マーケティングチームに何人必要ですか?」

コンサルティングでご相談を受けるB2B企業からよく聞かれる質問の一つです。マーケティングを強化するために、マーケティング部門を新設するとき、また、今までバラバラにやっていたマーケティング機能を統合して新たな組織として位置づけるとき、自分たちの会社には、どれくらいのリソース(人数)のマーケティング組織が必要なのかというお悩みを持たれる方も多いのではないでしょうか?
この質問に対して、私たちはいつも、「その組織は、どんなマーケティング戦略のどこからどこまでを担当し、どんな成果を期待する組織ですか?」という質問を投げかけます。必要な人的リソースの数と質はこれを確認しなければ導き出すことが出来ないのです。

戦略と組織は、あや織りの関係です。先ず戦略があり、それを実現するために必要にして充分な組織があり、その戦略と組織が要件定義になって使うツールが選定される。そうした順番で組織を設計することが必要です。マーケティングを強化したいからと、安易に未経験者を社内からかき集めて人数だけ揃えた部門を創っても成果に繋がるマーケティングチームにはなりません。

成果を出せるチームに重要なマーケティングの基礎知識と共通言語化

実現したいマーケティング戦略が策定されたら、次に行うのが具体的な実行計画の策定です。その計画を実現するために必要な業務とそれを実現できるスキルをもった人的リソース定義します。ここまでくると、アサインできる社内のメンバースキルとの正規分布により、チームの人数を割り出すことができます。

社内メンバーを主軸にすすめていくのであれば、必要なスキルをつけるための研修が必要となります。ツールの担当者は、担当するツールの操作トレーニングだけでなく、関連する周辺知識の習得が必要となります。例えば、MA (Marketing Automation)ツールの担当者は、MAの基本操作、関連するEmailやWeb、Webフォームの基本的な知識が必要となります。
外部パートナーを活用する場合は、社内で持ちたいコア業務とノンコア業務を定義して、最適なパートナーを選んでハイブリットチームを創ります。
そして、成果を出すための組織に最も必要なことは、チームメンバーの全員がB2Bマーケティングの基本知識の習得することです。海外から日本に参入しているマーケティングテクノロジーはすべて、グローバルスタンダードなB2Bマーケティングを基本として設計されています。基本知識を習得することで、マーケティング活動において、各メンバーが共通言語で正しい判断を行うことができるようになるのです。

まずは、ご自身のマーケティングチームのスキルと業務の正規分布チャートを作成してみては如何でしょうか?