成果が出ていれば、その組織のマーケティング偏差値は高いのか?
シンフォニーマーケティングでは、「B2Bマーケティング スキル アセスメント」というサービスを提供しています。マーケティングの支援をしている顧客の特徴として、マーケティング偏差値が高ければ必ずしも成果を出せているというわけではありませんが、成果を出している組織はマーケティング偏差値が高いということが数値として証明されています。
それでは、組織のマーケティング偏差値を上げるには、どのようにするのが効果的なのでしょうか。それは、「マーケティングの知識をつける」「学んだことを実践する」のどちらか一方のみではなく、”両方”実施することです。アップスキリング、リスキリングに注目が集まっている昨今、「知識の習得」と「習得度の確認」がセットになったプログラムを目にすることが多くなっています。しかし、より効果的に知識を習得して使える状態まで持って行くためには、そこに「実践」の要素を加えて学習計画の全体を設計する必要があります。
成果を出している組織だけが知っている、スキルアップサイクルとは
例えば、「STP」などマーケティングのフレームワークを学ぶ場合で考えてみましょう。具体的には、知識をつけることに留まらず、学んだフレームワークを自分が所属する事業や、担当する製品・サービスに当てはめて考える時間をとる(インプットした内容をアウトプットする)、という事が必要です。また、さらに効果を増加させるための方法の1つとして、アウトプットした内容を同じフレームワークを学んだ人たちと議論をする、ということがあります。アウトプットを自己完結せずに、他人の視点を入れることで、視座の違いによる新たな気付きがあり、他人からの意見を聞きより理解が深まるのです。定例会議や勉強会のような日常業務の中に、実践する場を組み込んで仕組み化できると効果的です。これらの仕組みが有機的に機能すると、「”知らない”を”知っている”」から「”知っている”を”使える”」となり、さらには「”使える”を”教えられる”」に進化するサイクルを創り出すことができるようになります。
このように、スキルアップを1人で知識を蓄えるという方法のみで進めるのではなく、「学んだことを実践する機会」を仕組み化することで、組織としてのマーケティング偏差値が上がり、マーケティングで成果を出せる状態に一歩近付けることでしょう。