MOpsの発展系、RevOps

庭山 一郎 CMO

RevTechとオペレーションを組み合わせて生まれたRevOpsの神髄とは

前回MOpsについて書きましたので、今回はその発展系であるRevOpsについて解説します。

まず、レベニューとオペレーションの2つの言葉を紐解きます。
元々マーケティングに使う技術・ツール群としてMarTech(マーテック)とセールスに使うツール群であるSalesTech(セールステック)がありました。MarTechの代表がMA(Marketing Automation)であり、SalesTechの代表がSFA/CRMです。

これらのツール群は導入を主管する部門もマーケティングとセールスに分かれ、多くの場合、運用もプロセスの定義も異なるために、別々に運用され、連携も「不連携」のレベルでした。

ところが10年ほど前から、MarTechとSalesTechはAPIでシステム連携させるだけではなく、運用面でも有機的に融合しなければ売上に貢献できないという考え方が出てきて、それをRevTech(Revenue (売上)とTech(テクノロジー)の造語:レブテック)と表現する人が出てきました。

同じ頃、ITの世界ではDX(Digital Transformation)に関連してオペレーションが注目されます。DXを成功させるためにはテクノロジーの選定や導入よりも、そのオペレーションこそが大事なのではないかという当たり前のことを声高に叫び、それをDevOps (Development(開発) とOperations(運用)の造語:デボップス)と呼んでブームになりました。

実はこれに影響されてRevTechとオペレーションを組み合わせてRevOps(Revenue(売上)とOperation(運用)の造語:レボップス)という言葉が登場したのです。

ただ中身を見れば、今言われているMOpsは20年以上前からデマンドセンターと呼ばれる組織の業務分掌であり、RevOpsはデマンドセンターがSFA/CRMのオペレーションまで行う場合の呼び方なのです。