B2Bグロースアーキテクトファーム転換への想い

庭山 一郎
B2Bグロースアーキテクトファーム転換への想い

2026年8月に開催されたIGC Harmonics2026で我々は、顧客企業と我々の関係を「B2Bグロースアーキテクトファーム」と再定義すると発表しました。
今日はこの経緯を書いてみようと思います。

シンフォニーマーケティングは1990年にB2Bに特化したマーケティングコンサルティングの会社として創業しました。その後、マーケティング部門を持たない企業や、マーケティング部門に多くの正社員を雇用したくない外資系企業のためにマーケティング業務をアウトソーシングで提供するサービスを開始し、その延長で2008年からMA(マーケティングオートメーション)の導入や実装のサービスを始め、さらに2020年からはB2Bマーケティングに特化した研修サービスをスタートしました。

つまり、【コンサルティング】 【アウトソーシング&テクノロジー】 【研修】の3つのサービスを提供するようになったのです。
我々はこの3つのサービスをマーケティングの全体最適のために統合して活用して欲しいと考えていましたが、顧客企業にもそれぞれ事情があり、予算があり、稟議があります。さらに多くの日本企業は組織が縦割りで、事業部単位でマーケティングやセールスを運用しており、横串の組織を持つ企業は未だ少ないのです。その結果、顧客企業は4つのサービスのどれかひとつ、または2つを導入していただいており、ご活用していただいているサービスで当社を「MA運用のアウトソーシング会社」、「研修会社」、「コンサルティングファーム」などと認知していました。

しかし、これでは顧客企業のマーケティング活動は全体最適にはならず、事業を成長させるエンジンの役割は果たせなかったのです。足りないピースがいくつもあって、マーケティング担当者がどれだけ頑張っても、疲弊しても、期待されたほど受注には貢献できず、営業からは評価されず、経営層からは失望され、やがて予算も組織も縮小していくケースが出てきました。

B2Bマーケティングは完成形にならなければ受注に貢献出来ないのです。

本物のエンジンと同じで、一カ所でも回路やパイプが断線していれば動かないか、動いてもスペック通りの馬力を出すことは出来ません。投資した金額や人員に相応しい成果は出せないのです。

この課題を解決するために我々は、自分たちを「B2Bグロースアーキテクトファーム」と再定義することにしました。B2Bグロースアーキテクトファームは、顧客企業の事業の成長エンジンをお客様と一緒にデザインし、実装し、加速させる存在です。

我々が2020年からスタートした「マーケティングの自走(内製化)を支援するサービス」を「IGC」と呼んでいます。これは「Intelligence Growth Club」の略称です。今までのように営業の数を増やす、片端から電話する、数多く訪問する、という形で事業を成長させられる時代は終わりました。これからは可能な限り「賢い成長(Intelligence Growth)」をしなければなりません。
そのIGCのコンセプトをさらに拡げて「事業の成長エンジンを顧客と一緒にデザインする」存在になります。

「事業の成長エンジン」とは三層構造だと私たちは考えています。

最上位に「マーケティング戦略」があります。
これは企業の経営戦略である中期経営計画としっかりリンクしていなければなりません。本来マーケティング戦略を立案する責任者はCMO(Chief Marketing Officer)です。しかし90%以上の日本のB2B企業には経験を積んだCMOはいません。マーケティング部門は存在しなかった日本企業にはいなくて当たり前なのです。だから我々が一緒にデザインします。

二層目は「組織と人材育成」です。
マーケティング戦略がデザインされたら、それを実施する組織と、その構成員の人材育成計画が必要です。人は一度研修を受けたくらいでは刺激にはなっても育ちはしません。長期的で実践的な育成計画や、成長を評価するアセスメントが必要です。こうした組織設計や人材育成計画も我々は一緒にデザインし、人材が育つまではハンズオンでお手伝いします。

そして三層目は「テクノロジーとオペレーション」です。
テクノロジーは、戦略を実現するために最適のツールを選定し、組み合わせ、実装することです。現代マーケティングはテクノロジーと共に進化を遂げています。そのテクノロジーの選定から実装までを一緒に行います。
オペレーションは正にマーケティングの実務です。「データマネジメント」、「展示会」、「ウェビナー」、「Web」、「メールマガジン」などの実際のオペレーションを成果に繋げるためにご支援します。

B2Bグロースアーキテクトファームは成長の設計図をお客様と一緒に作ります。

多くの企業がすでにマーケティングに投資をしていますが、経営に報告できるだけの成果が出せていません。さらに、AIの台頭により、購買行動は急激に変化し、「電話に出ない」「検察しない」「営業に合わない」世界になりました。そこで、

事業の成長エンジンを設計(再設計)するために、我々は診断から入ります。どの部署が担当し、どのくらいの予算を投入し、どんな目標で実施し、何を評価指標にしているのか、過去にどんな成果を上げているのか、どこで断線して受注に貢献出来ていないかを、36年の歴史で培った独自のメソッドで診断します。
戦略、組織、人材育成、テクノロジー、Web設計、展示会オペレーションなどの分野で20年以上の実務経験を持つプロフェッショナルが診断し、現状を把握し、顧客と一緒に改善プランとそのロードマップを作成し、必要なら伴走します。

日本のB2B企業がそのDNAの中に「マーケティング」を実装することが、日本を元気にする事だと私たちは考えています。
「B2Bグロースアーキテクトファーム」は、その事業の成長エンジンを稼働させるために必要な36年の経験と、グローバルネットワークを備えたパートナーなのです。
マーケティングは事業の成長エンジンとして完成させなければ残念ながら「金食い虫」と呼ばれてしまいます。大事な事は「頑張ること」でなくて「受注に貢献すること」なのです。
さぁ、私たちと一緒に事業の成長エンジンを完成させ、受注に貢献しましょう。