半年間で、10万人のB2Bマーケターがレイオフ。さらに加速するスキルの格差

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半年間で、10万人のB2Bマーケターがレイオフ。さらに加速するスキルの格差

北米で何が起こっているのか?

先日、米国のアリゾナ州スコッツディールで開催されたB2B Marketing Exchangeに参加して痛感した日米のB2Bマーケティングの格差について、当社の北米にいるアドバイザーのSteveと話している時に、Steveから「この半年で米国だけで10万人のB2Bマーケターがレイオフされたんだよ」と衝撃の言葉がありました。彼の多くの友人も職を失ったそうです。そこにシリコンバレー銀行の破綻が重なり、シリコンバレーに拠点を置く多くのテクノロジー企業の危機感は日本からは想像できないレベルだそうです。

MartechやSalestechと呼ばれる、マーケティング&セールステクロノジー群の進化については、北米の不安定な経済業況とコロナを背景にどんどん進化を遂げ、種類もカテゴリーも増えています。そして、技術の進化に伴って新しいマーケティング用語や概念が次々と出てきています。
B2Bマーケターとしてのスキル獲得に、日本人とは比較にならない程貪欲に取り組む米国のマーケターたちでも簡単にレイオフされてしまう厳しい現実。でも、彼らをかき立てるのはこうした厳しい環境なのだと思います。そしてこうしたグローバル企業と、日本のB2B企業が国内市場やグローバル市場で戦うために、私たちシンフォニーマーケティングが何をどのように支援していくのがいいのかを改めて考えさせられました。

日本だけガラパゴスにならないために

すべてのマーケターに最も必要なスキルは、普遍的かつ基本的なマーケティングの知識と、それを駆使して自分の担当する製品やサービスのマーケティングを設計・実行し売上に貢献するスキルだと考えています。

AIが急速に進化し、それを実装したMartechの進化はマーケティングのオペレーションから人間を解放していくでしょう。人間には、AIには出来ない人間にしかできない仕事が残ります。コロナ禍で、ビジネスの在り方が大きく変わり、海外ベンダーが日本に興味を示さないために、入ってくる情報の質と量が極端に減ってしまった日本企業が、もしこのまま何も取り組まずにいたら、日本のB2Bマーケティングはさらにガラパゴス化してしまいかねません。MA (Marketing Automation)が導入され、SFAを使っているというのはもはや「外出する時には靴を履く」のと同じくらい当たり前のことなのです。そこで止まったら世界から取り残されます。

世界と戦うB2B企業のために私たちシンフォニーマーケティングは、世界の「今」を伝え続けることで学びと刺激を提供していきます。

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